八十八夜に映える緑 愛知・西尾で新茶摘みセレモニー

小玉重隆
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 全国有数の抹茶の産地として知られる愛知県西尾市で1日、八十八夜恒例の「新茶の茶摘みセレモニー」があった。かすりの着物姿の女性が、つやのある緑色の新芽を丁寧に摘み取っていた。

 同市茶業組合によると、抹茶の原料となるてん茶には、うまみと甘みを増すために4月初旬から収穫が終わる5月下旬まで遮光ネットをかけて栽培されるという。組合長の高須正徳さん(61)は、「今年は大きな凍霜害もなく生育は順調。昨年並みの生産量を見込んでいます」と話している。(小玉重隆)

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    杉田菜穂
    (俳人・大阪公立大学教授=社会政策)
    2024年5月2日13時27分 投稿
    【視点】

    こんな句も。 日の中に浮き沈みして茶摘笠(ちゃつみがさ)  畠山譲二 茶畑に出て、やわらかい新芽を選んで摘み取る。新茶の摘み取り作業をしている人の笠の動きを通して目の前に広がる日差しが降り注ぐ茶畑の美しい風景を捉えた作だ。節気に沿った農

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