子ども向けに書いた戦争体験の絵本 寄せられた意外な反響

有料記事

岡田真実
[PR]

 戦争のことは、途切れ途切れに覚えている。あの時代のことを記憶している最後の世代。「子どもたちに伝えたい」。そんな思いで、絵本自費出版した。

 寄せられた反響は、思いがけないものだった。

 大阪府高槻市の坂田朱美さん(84)は3歳のころ、現在の宮崎県小林市に住んでいた。

 《お祝いの日に掲げる日の丸に囲まれた場所で大人たちが「バンザイ!」を言いながら泣いていました。》

 絵本「私の戦争体験~三歳からの記憶」は、坂田さんが覚えている、一番昔の場面から始まる。

 母と、二つ下の妹と3人で、出征する父を駅まで見送りに行った。

 断片的な記憶。

 「この日の丸がいやに印象に…

この記事は有料記事です。残り984文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

DO YOU KNOW NAGASAKI? アメリカで聞くナガサキと原爆

DO YOU KNOW NAGASAKI? アメリカで聞くナガサキと原爆

原爆の使用は「正当だった」と考える人が多いとされるアメリカ。被爆者と直接対話した人々は、何を感じたのか。[もっと見る]