「友人の会」印象づけて中国押し返す狙い 日米豪比の防衛相が会談

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ホノルル=田嶋慶彦 ワシントン=清宮涼 バンコク=大部俊哉
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 日米豪比4カ国の防衛相は2日(日本時間3日)、米ハワイで会談し、初の共同発表を出した。南シナ海で続く中国によるフィリピン船舶への妨害行為に「深刻な懸念」を表明。対中牽制(けんせい)を念頭に、4カ国で安全保障協力をさらに進める方針を確認した。

 会談には、木原稔防衛相、米国のオースティン国防長官、豪州のマールズ国防相、フィリピンのテオドロ国防相が出席した。4大臣は会談後の共同発表で、南シナ海での中国の妨害行為を「危険で不安定化をもたらす」と非難したうえで、「国際法の尊重の重要性」を強調。また、4カ国での防衛協力が「これまでになく強力」になっているとの認識を確認し、共同訓練など協力活動や能力構築支援の強化について明記した。

 共同会見で木原氏は「国際社会に4カ国の連帯を示すことができた」と強調した。多国間連携の枠組み作りに力を入れるバイデン政権は、4月中旬にワシントンで初の日米比首脳会談を開催。今回の防衛相会談は、これに豪州が加わった形だ。

 同日の日米豪防衛相会談では…

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    たかまつなな
    (時事YouTuber・笑下村塾代表)
    2024年5月4日22時17分 投稿
    【提案】

    11月5日のアメリカ大統領選挙まであと半年となりました。トランプ氏、バイデン氏どちらが大統領になってももはや対米依存させてもらうことはできません。 トランプ氏は同盟国に負担増を迫る方針ですし、民主党側でも、ベトナム戦争や対テロ戦争など、ア

    …続きを読む