イライラのトランプ氏、箝口令でも続ける批判 「選挙活動に出たい」

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ニューヨーク=遠田寛生
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コラム「トランプ法廷」⑥

 予想以上に「おとなしい姿」に見えて驚いた。法廷でのトランプ前大統領である。

 2日、米ニューヨークの裁判所での様子だ。トランプ氏が元不倫相手への「口止め料」を支払い、隠すために業務記録を偽造したとされる事件の審理が4月から続いている。

 鮮やかな紺色のスーツに金色のネクタイ。今にも大演説を始めそうな服装でトランプ氏は法廷に現れた。

 そこからがこれまでテレビなどで見てきた光景と異なった。何度か隣の弁護士と耳打ちする場面もあったが、審理があった計約5時間半の大半は長机のいすに腰掛け、じっと話を聞くだけだった。

 法廷にはわずかな人数の記者しか入れないため、私は80人近いほかの記者と、法廷の向かいにある「オーバーフロー・ルーム」で大型モニターを通して様子を見ていた。いすに座っているトランプ氏は明らかに不服そうで、退屈そうにも見えた。

 トランプ氏はこの裁判中、水…

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