右半身まひの62歳、徒歩で九州一周 30年かけて念願のゴール

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伊藤隆太郎
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 脳出血で右半身まひになった福岡県福津市の革工芸家、藤野隆さん(62)が徒歩で九州一周の挑戦を続け、3日、約30年かけて念願のゴールを果たした。

 中学3年で腎臓病が見つかり、やがて人工透析になった。父から腎臓を移植され、「きっと短い命。生きた足跡を残そう」と挑戦を決意。1994年1月、住んでいた福岡県春日市を出発した。

 一日に20~30キロを歩き、福岡から佐賀、長崎、熊本、鹿児島と進んだ。ところが、宮崎県日向市に達した2008年、自宅で倒れた。右手と右足が動かなくなり、失語症も加わったが諦めず、リハビリを重ねて3年後に挑戦を再開。歩行速度を一日3~5キロへと大幅に落としながら歩き続けてきた。

 目的地の鉄道駅まで車で移動…

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