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【動画】乃木坂が聞く 朝井リョウさんインタビュー |
小説家とアイドル、共通する悩みとは……?。インタビューを通じて達人から学ぶ「乃木坂が聞く!」第5回は、「何者」で直木賞を受賞した朝井リョウさん(23)。デビュー作の『桐島、部活やめるってよ』は映画化され、日本アカデミー賞の最優秀作品賞を受賞した。アイドル好きの朝井さんと、世代の近い橋本奈々未(20)・若月佑美(18)との対談は盛り上がり、今後の作品の意外な構想まで飛び出した。ロングバージョンでお届けします。
「乃木坂と、まなぶ」トップ■女の子たちが争う姿に「ビビッ」
橋本・若月「今日はよろしくお願いします」。
橋本「友達に、朝井さんに会いに行くっていったら、あの『桐島』の朝井さんだよね、メッチャいいなって、うらやましがられました」。
朝井「ちゃんと見られないです。緊張してしまって。僕、ちょっとアイドルが好きなもので……」。
若月「ツイッターを拝見していると、アイドル情報が」。
朝井「見られているとは恥ずかしい。お二人のこともファンの目線で見ているので、ファンの人は怒っているだろうなって、おびえています(笑)」。
橋本「アイドルでは、どんな方が好きなのですか」
朝井「中学・高校の時、『モーニング娘。』が出てきて。オーディション番組『ASAYAN』で、かわいい女の子たちがライバル心をむき出しにしている様が、すごいビビッときてしまったんですよ。今度、アイドルの話を書きたいと思っているぐらいです」。
若月「単刀直入に、乃木坂46で推しメン(推している、応援するメンバー)はいますか」。
朝井「います。でも、本人を前にして言うの……(ためらう)」。
橋本・若月「言ってください。自分じゃないこと、慣れているので(笑)」。
朝井「単純に、かわいいなと思った子は、生田絵梨花さん」。
橋本「傾向がわかります(笑)」。
朝井「インタビューやPV(プロモーションビデオ)を見て、面白いなと思ったのは若月さん」。
若月「うれしいー」。
朝井「高校卒業記念のインタビューで、デザインが二科展に入賞したことなど、アイドルでない話をされているのが面白かったんですよ。橋本さんの『でこぴん』のPVも好きです」
橋本「うれしい。思った以上に乃木坂のことを知ってくださっていて」。
■直木賞、うれしい気持ちよりも……
アイドルの話で、すっかりお互いに緊張もほぐれた様子。いよいよ本題の直木賞の話に進んだ。
橋本「『何者』で直木賞受賞、おめでとうございます!」。
朝井「自分より若い子に言ってもらえるなんて。友達に、知らなかったと普通に言われることが多いんです」。
橋本・若月「えっ」。
朝井「だから、狭いところでしか知られていないのか、と思っていました」。
若月「直木賞をとられてどんな気持ちでしたか」。
朝井「編集者の方々とご飯を食べながら、連絡が来る時間を待つんですね。さも気にしてませんよ、というフリをしながら。実際に電話がかかってきた時は、うれしいという感情より、これからの人生どうなっちゃうんだろうと思いましたね。賞をいただいても、なんか心の中で疑っている。周りは『こいつで良かった』と思っているのかな、と。お二人は(乃木坂46に選ばれたとき)どうでしたか」。
橋本「私もまさしくそうでした」。
朝井「若月さんは静岡出身で、友達に言わずに出てきたそうで」。
若月「ええ、そうなんです(笑)。やりたいことがそれまでなかったんで、私はうれしいだけでした。自分で見つけて自分で切り開けることがうれしすぎて」。
朝井「橋本さんは北海道から出てこられて、大学生活を送られている時に」。
橋本「私は不安オンリーでしたね。次の日、テレビや新聞に自分の顔と名前が出ていて怖かったです」。
■朝5時起床、出勤前に執筆
朝井さんは営業担当の会社員でもある。どのように執筆活動と両立しているのだろうか。
若月「会社にお勤めしながら、小説はどこで書かれているんですか」。
朝井「出勤前。5時に起きて、身支度して出勤するまで書くんです。僕、人の目を気にしてしまうんで、遅刻すると会社の人に『ああ、作家もやってるからね』とか言われそうで嫌なんですよ」。
橋本「私にはできない。朝めっきり弱いんで……」。
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